文化初級日本語 I・II


改訂版で主に変わったのはどのような点ですか?
  1. 学習項目を選定し直し、提出順序も見直しました。
    例)学習者がなるべく早く自分のことを話せるように、動詞の導入を第6課から第2課に移しました。
  2. 本文を見直し、より学習者に関連のある場面を取り上げました。
    例)日本人同士の訪問の場面を、留学生が日本人家庭にホームステイをする場面にしました。
  3. 練習のバラエティを増やしました。代入練習だけでなく、運用力をつけるために必要な段階的な練習を多く盛り込みました。また、友達に自分のことを話す練習「友達と話しましょう」などを新しく設けました。

どのような人を対象に作られていますか?
将来日本の大学や専門学校などに進学することを希望し、初めて日本語を学ぶ学習者が対象です。

テキストで提出されている語彙数はいくつですか?
テキストⅠ・Ⅱを通して1947語です。テキストⅠは1102語、テキストⅡは845語です。

漢字は何文字ですか?
821字です(地名、人名のみに使われる漢字「栃」「茨」なども含みます)。

付属ディスクの内容を教えてください。
付属のCDには、教科書各課の本文(第17課本文1を除く)の音声と第24課文型1~3の音声が収録されています。音声データとMP3形式のデータが入っていますので、CDプレーヤーでもパソコンでも再生が可能です。

練習の解答はありますか?
解答はありませんが、『文化初級日本語Ⅰ・Ⅱ 改訂版 教師用指導例集』には練習方法の例などが書いてありますので、参考にしてください。

各国語訳はありますか?
テキストの訳はありませんが、各課索引の訳はダウンロードできますので、ご利用ください。
各課索引の各国語訳はこちら
英語、中国語(簡体字・繁体字)ベトナム語韓国語タイ語

教師用指導書はありますか?
『文化初級日本語Ⅰ・Ⅱ 改訂版 教師用指導例集』が凡人社から発売されています。

基本体というのは何ですか?
「行く」「行かない」「行かなかった」「楽しい」「楽しくない」「楽しかった」などの形を、このテキストでは「基本体」と呼んでいます。ほかの教科書では「普通形」「short form」「plain form」などの名称が使われています。
「基本体」を使うのは以下のような場合があります。
① メモ、日記、論文、新聞記事などの書き言葉に使われる文体。
② 親しい間柄の会話で使われる表現。
③ 文中で、「~と思う」「~からです」などのさまざまな文型に接続する形。

通常、テキストⅠ・Ⅱを、どのぐらいの学習時間で終了しますか?
1コマ50分の授業で、本文、文型、練習(「チャレンジ!」や「友達と話しましょう」を含む)に必要な学習時間は、テキストⅠは約100コマ、テキストⅡは約80コマを想定しています。各課の指導の流れや時間数については『文化初級日本語Ⅰ・Ⅱ 改訂版 教師用指導例集』をご参照ください。

本文→文型の順で指導しますか?
どちらでも構いませんが、本文中にはその課の新出文型が入っているので、文型を学習してから本文の学習に進んだほうが無理なく学習できます。

「友達と話しましょう」はどのように指導しますか?
「友達と話しましょう」は、「練習a、b、c…」をした後、そこで練習した文型を使って友達と質問し合い、自分のことを話す練習です。

「チャレンジ!」はどのように指導すればいいですか?
『文化初級日本語Ⅰ・Ⅱ 改訂版 教師用指導例集』に詳しい指導案が記載されていますので、そちらをご参照ください。

第1課から「留学生」などの難しい漢字が出ていますが、非漢字圏の学生にも初めから漢字を読んだり書いたりさせるのですか?
初めから漢字を書かせることを目的とはしていません。漢字学習については、学習者に合わせてご指導ください。

練習問題集の解答に「(例)」とあるものとないものがあります。その違いは何ですか?
「(例)」と書いてあるのは、複数の解答があるものです。

練習問題集の解答に「(例)」と書いていない問題で、ほかにも正解があるのではないかと思うものがあるのですが…。
教科書で未習の語彙などは、解答には入れていません。先生方の判断で、正しいと思われる答えは正解としてください。

練習問題集の解答の/と(  )の違いは何ですか?
/はどちらでもよいもので、(  )は省略が可能なものです。

練習問題集の解答が漢字で書かれているものは、漢字を書かなくてはいけないという意味ですか?
解答もテキストと同じ漢字かな混じり文で表記しましたが、表記のしかたは学習者の漢字学習の進度に合わせて、先生方のご判断でご指導ください。

文化中級日本語 I


第3課「消えたダイヤ」の犯人は誰なんですか?
80ページの右下をご覧ください。

改訂の予定はありますか?
2025年に第3版1刷が出版されました。文型の順番や本文の内容などの大きな変更はありません。古い語彙や例文を一部変更しました。
改訂情報についてはこちらをご覧ください。

文化中級日本語 II


本文についている「問題」の答えはありますか?
ありません。

第1課10ページのジェットコースターはどこにあるのですか?また、どうしてこれが載せてあるのですか?
三重県のナガシマスパーランドにあります。 出版当時、世界最大の木造ジェットコースターとしてニュースになったので載せました。

第3課「異文化間コミュニケーション」68ページのA〜Eの答えを教えてください。
81ページの下をご覧ください。 でも、68ページの目的は答えを当てることではなく、学習者自身の中にあるステレオタイプに気づいてもらうことなので、この答えにとらわれず、どうしてその国だと思ったのかという理由を話し合うようにしてください。 また、いろいろな国に対するイメージが薄く、答えを考えるのが難しいような場合は、血液型などの話題を出して「ステレオタイプ」について皆で話し合ってみてください。

第6課165ページの「ダルマインコ」というのは何のためにここにあるのですか?
第6課本文2は、百科事典の一部という想定で作りました。百科事典の見出し語として「だるま」「ダルマインコ」となっているのです。 「ダルマインコ」の部分は読まなくてもいいです。

第5課作文「私の国の有名人」の、書く前に3.のエピソードについて。アはワシントン、ウは孟母三遷の教えだと思うのですが、イのモデルは誰ですか?
イには、特にモデルはいません。一般的な話として載せました。

改訂の予定はありますか?
2014年度に第2版が出版されました。文型の順番や本文の内容などの大きな変更はありません。古くなった語彙(例えば「MD」)や、写真などを変更しました。
改訂情報についてはこちらをご覧ください。

楽しく聞こう 楽しく読もう 楽しく話そう


改訂の予定はありますか?
現在大幅な改訂の予定はありませんが、『楽しく聞こうⅠ』『楽しく聞こうⅡ』につきましては、一部の古くなった語彙を変更しています。改訂情報についてはこちらをご覧ください。